響け、ムーサの歌 バッハの学校岡山 ジュニア講座

申込者数が募集人員に満たなかったため、当講座は中止となりました。悪しからずご了承願います。

バッハを学ぼう

バッハを学ぶことは音楽の本質に触れることを意味する ― それでは「音楽」とは何なのか。

 

バッハを学ぶことは、バッハを学ぶことによって自己の世界を確立した偉大な音楽家達、モーツァルトやベートーヴェン、ショパン …… 達の音楽の響きを聴くことになる ― 彼等はバッハから何を学んだのだろうか。ショパンの「ノクターン」の中にバッハの「フーガ」が織り込まれているのは、その一例に過ぎない。

 

とはいえ問題は、バッハの手になる「音楽」の世界は余りに広大であることだ。果たしてどこから手をつけたら良いのかという問が浮上する。この問題を解くひとつの鍵 ― バッハは自分の子供達、家族や生徒に「音楽」を教える際にどのような方法を採ったのか。その教授法に範を求め、いま具体的に二つの曲集を手にバッハの「音楽」について学んでみたらどうなるだろうか ― 「インヴェンション」と「フランス組曲」こそそのための最良の教材の例である。例えば ―

 

ショパンはレッスンの際に弟子に向かって絶えず「音楽は言葉」であり、良い演奏家になるためには優れた歌手の「歌」を聴くようにと言っていた。この問題を解く最良の曲集こそ「インヴェンション」である。

 

「フランス組曲」は自分の奥さんに「音楽」を学ばせるために贈った曲集である。では何故「インヴェンション」と異なる「組曲」なのか ― 「組曲」は「インヴェンション」と対をなして「音楽」という楯の他面について教えるものであった。即ち組曲という形態をとる舞曲 = ダンスがそれである。

 

バッハの時代のダンスは、ルイ14世の宮廷、ヴェルサイユの宮廷ダンスであった。ダンスを踊るための音楽、舞曲の演奏には当然のことながらダンスのステップの踏み方についての知識が必要になる。ダンスを踊るのは人間 ― 人間の身体は機械的なリズムによって支配されることを好まない。踊りを踊って身体に流れるリズムに乗って奏されるのが「舞曲」である。そのために、先ずはブーレやメヌエットのステップを踏んでみることにしよう。

 

バッハが活動した時代、18世紀末のフランス革命によってヨーロッパの文化が大きく転換される前の時代に、音楽はなお、古代ギリシアに遡るひとつの学問の体系に組み込まれていた ― そこでの音楽は数学の仲間であり、天文学の姉妹であった。従って「音楽」について学ぶことは宇宙について考え、宇宙の法則・秩序を音によって響かせるための「技」ars を研くことを指していた。そのための曲例が「インヴェンション」であり、宇宙の法則を人間の身体の動きによって地上に映し出させるための曲が「舞曲・組曲」であった。

 

フランス革命に対応するいまひとつの文化・芸術表現法の転換期 ― それがイタリアのフィレンツェを中心としたルネサンスであり、以来「音楽」は音という「言葉」によって語り歌われる弁論であった。バッハが「インヴェンション」の序文に「カンタービレ」 = 「語り歌う演奏」のための曲集と記したのも、ショパンが「音楽は言葉」と言ったのもこのルネサンス以来の表現法に立ってのことである ― 語り歌う演奏法、それを身につけるためにはどうしたら良いのか。そのための最良の方法 ― バッハの手になる「音楽」を学び踊り弾いてみることである。

 

(記.丸山)

講師紹介

臼井雅美
担当

バロック・ダンスのステップの踏み方と舞曲の演奏(レッスン)

バッハ等の楽曲の演奏に不可欠の楽器であるクラヴィコードの奏法の手ほどき

インヴェンションの演奏法

 

プロフィール

臼井雅美研究室へどうぞ

中井章徳
担当

アンサンブル

 

プロフィール

倉敷市出身。くらしき作陽大学音楽学部指揮専攻を首席で卒業後、桐朋オーケストラ・アカデミー、キジアーナ音楽院で研鑽を積んだ。同大大学院音楽研究科修了。指揮を志賀保隆、大山平一郎、故岩城宏之、リヒャルト・シューマッヒャー、ダニエレ・アジマン、ジャンルイジ・ジェルメッティ、ピアノを日高七恵、重川逸呼、チェンバロをダミアノ・チェルッティの各氏に師事。

 

1998年、ポーランドで開催された第21回マスタープレイヤーズ国際音楽コンクールで指揮部門最高位の名誉ディプロマ賞を受賞し、併せて全部門の中から最優秀者に贈られるマスタープレイヤーズ大賞を同時受賞。このほか倉敷市芸術文化栄誉章(2000年)、第10回エネルギア音楽賞(2004年)、出雲市文化功労賞(2015年)を受賞している。

 

これまでに札幌交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、京都フィルハーモニー室内合奏団、大阪フィルハーモニー交響楽団、日本センチュリー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、大阪交響楽団、岡山フィルハーモニック管弦楽団、広島交響楽団、九州交響楽団で客演指揮を務めている。

 

現在、出雲芸術アカデミー芸術監督、出雲フィルハーモニー交響楽団音楽監督兼常任指揮者、北九州シティオペラ指揮者。

丸山桂介
担当

ルネサンス以来の音楽観、インヴェンションを中心とした楽曲解析

ラテン語の指導(入門)

インヴェンション・レッスン(表現法)

 

プロフィール

丸山桂介研究室へどうぞ

第1期(2016年-2017年)講座

日時

2016年(平成28年) 11月19日(土) 10:00 ~ 20:00

講義内容:ダンス 及び 講義、午後に「バッハの学校」研究生によるコンサートに参加

 

2016年(平成28年) 11月20日(日) 10:00 ~ 14:30

講義内容:ダンス 及び 講義

 

2017年(平成29年) 1月21日(土) 10:00 ~ 20:00

講義内容:バロックの鍵盤楽器、クラヴィコードへの手ほどき

 

2017年(平成29年) 3月18日(土) 10:00 ~ 20:00

講義内容:ダンス、クラヴィコードのレッスンと講義

 

2017年(平成29年) 3月19日(日) 10:00 ~ 20:00

講義内容:講義と「インヴェンション」レッスン

 

2017年(平成29年) 5月20日(土) 10:00 ~ 20:00

講義内容:ダンス、クラヴィコード 及び 「インヴェンション」レッスン

 

2017年(平成29年) 5月21日(日) 10:00 ~ 20:00

講義内容:講義と「インヴェンション」レッスン

 

2017年(平成29年) 7月22日(土) 10:00 ~ 20:00

講義内容:ダンス、クラヴィコード及び「インヴェンション」レッスン

 

2017年(平成29年) 7月23日(日) 10:00 ~ 20:00

講義内容:講義と「インヴェンション」レッスン

 

(日程は…奇数月の第三土曜日と続く日曜日の午前10時0分~午後8時です。ただし11月20日のみ午後2時30分に終了します。)

※止むを得ない事情で日程が変更される場合は、早めにご連絡致します。

※最少催行人数は、ジュニアクラス・一般クラス合わせて20名です。

 

会場

オルガ談話室

〒700-0026 岡山県岡山市北区奉還町1-7-7 オルガ 2階

交通:JR岡山駅西口より北へ徒歩4分

(場所の詳細についてはこちらの地図をご参照ください。)

 

募集員数

ジュニア・クラス:15名程度

一般クラス:10名程度

対象となる楽器:ピアノ[8名]、弦楽器[2名]、理論[2名] (バッハないしバロック芸術研究を行う)

※募集は毎年行いますが講座の内容は2年間を一期とします。2018/19年度にはダンスと舞曲、講義、インヴェンションの継続に加えてモーツァルトやショパン等の作品のレッスンを行います。

 

お問い合わせ先

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